都内不動産 仕入れルート構築マニュアル(実務版)
【0. 基本方針】
都内の不動産仕入れにおいて最も重要なのは ルート数 × 関係性の深さ × 案件鮮度。
特に都内は競争が激しいため、「個人営業マン」へのアプローチが鍵になる。
ルートは以下の6分類で構築する:
① 仲介会社
② 同業(業者・ブローカー)
③ 金融機関
④ 行政ルート(任意売却・相続)
⑤ 物件所有者へのダイレクトアプローチ
⑥ データリサーチ型ルート
【1. 仲介会社ルート構築(最重要)】
都内仕入れの 7〜8割は仲介会社から発生。
「会社」ではなく “営業マン個人” との関係構築が要になる。
■ 1-1 まず攻めるべき仲介会社リスト(都内版)
◆ 大手仲介(情報量と質が高い)
三井のリハウス
住友不動産販売
東急リバブル
野村の仲介
◆ 地場中堅(地元密着で希少物件が出る)
福屋不動産販売
センチュリー21(各店舗)
ハウスドゥ(各店舗)
地元商店街の老舗仲介店(城南・城西に強い)
◆ 投資系仲介
楽待・健美家で掲載多数の投資専門仲介
都心ワンルーム業者
一棟専門仲介
■ 1-2 仲介営業マンとの関係構築方法(実務向け)
✔ 初回アプローチ(電話・訪問・メール)
自分の買い条件を簡潔に
「決裁スピードの速さ」を強調
「断りにくい依頼」(査定依頼など)をして関係を作る
テンプレ例:
「再販用で即決できる物件を探しています。
エリアは◯◯、予算は△△〜□□。
査定・ご相談だけでも大歓迎です!」
■ 1-3 情報をもらえる関係を作るコツ
✔ 毎週1回の定期連絡
LINE・電話・訪問いずれか。
✔ 反応速度が命
1〜5分以内に返信する習慣。
✔ 早い内見・迅速な返答
土日・夜間も柔軟に対応。
✔ 無駄な指値をしない
仲介が「売主に通しやすい数字」を提示する。
✔ “決める会社” を印象付ける
一度決めれば、次の案件が格段に増える。
■ 1-4 仲介に響く「買い条件テンプレ」
区分:
築20〜40年、30〜60㎡、駅10分以内、価格1,500〜4,000万一棟:
RC・鉄骨中心、利回り5%以上、価格1〜4億土地:
駅10分以内、20〜40坪、間口6m以上
(あなたの会社用に最適化した条件も作れます)
【2. 同業ルート(業者・ブローカー)】
仲介より早く情報が入りやすい。
特に都内は業者同士の横連携が強い。
■ 2-1 攻める相手
買取再販業者(区分・戸建・土地)
任売専門業者
一棟専門の買取会社
デベロッパー
不動産ブローカー(情報網が広い)
■ 2-2 アプローチのコツ
「買える金額」を明確に数字で伝える
過去の実績(写真・価格)を提示
契約・決済の速さを強調
案件を断りすぎない(拾いに行く姿勢)
■ 2-3 情報交換の定期ルーティン
毎週 or 隔週の情報交換会
案件共有(LINEグループ)
“買えた物件の報告” を必ずする
→相手の信頼が一気に高まる
【3. 金融機関ルート】
銀行・信用金庫・ノンバンクからの紹介は、
競争が少なく利幅が大きい。
■ 3-1 開拓先
都内の信用金庫(しんきんの紹介案件は優良)
地銀(千葉・埼玉・横浜系)
ノンバンク(買取再販系を取り扱う会社)
任意売却案件を扱う銀行部署
■ 3-2 銀行に刺さるアプローチ
年間仕入れ目標と実績を提示
“融資協力してもらえば買える物件が増える” ことを説明
情報提供のお礼をしっかり伝える(紹介のお礼状など)
【4. 行政/専門家ルート(任売・相続・空き家)】
行政ルートは競争が少ない分、仕入れチャンスが大きい。
■ 4-1 開拓先
任意売却支援センター(民間団体)
各区の空き家担当部署
税理士・司法書士・弁護士(相続案件)
家庭裁判所(競売案件の情報)
■ 4-2 アプローチ方法
税理士・司法書士へ「相続物件の売却相談」を提案
任意売却の相談に乗る(早くて確実)
行政の空き家台帳から所有者へDM送付
【5. ダイレクトアプローチ(売主直接)】
仲介を挟まないため利幅が最大になる。
■ 5-1 方法一覧
ポスティング
DM(住所リストから抽出)
空き家調査(現地の巡回)
オーナー会、地主会に参加
SNSや地域コミュニティ経由
■ 5-2 DMの定番アプローチ文
「買主です。仲介手数料0円で直接取引できます。
築古でも事故物件でも構いません。現金決済可能です。」
【6. データ活用ルート】
データ分析により “まだ市場に出ていない物件” を先回りして探す。
■ 6-1 活用ツール
東京都の建築計画概要データ
公示地価/地価調査
SUUMOの新着アラート
AI空き家予測(民間サービス)
■ 6-2 データから抽出するターゲット例
解体予定の建物
相続発生後に売却可能性の高い地域
大規模修繕前のマンション
表示価格の下落を繰り返している物件
【7. 日次・週次ルーティン(習慣化が成果を作る)】
■ Daily(毎日)
新着物件チェック
仲介3〜5名へ連絡
情報の整理(スプレッドシート)
■ Weekly(毎週)
仲介訪問2〜3件
同業との情報交換1–2件
エリア調査
ルートごとの検証(何件の案件→何件を追うか)
【8. ルート管理シート(テンプレ)】
(必要ならExcel/Googleスプレッドシートで作成します)
項目例:
ルート種別
担当者名
会社名
連絡先
最終連絡日
関係度ランク(A/B/C)
案件供給数
成約数
次回アクション
【9. 成果を出す人の共通点】
情報の反応速度が早い
仲介との関係構築が上手い
指値をしすぎず、決めにいく
常に行動量が多い
思考と行動が数字で管理されている




